基礎工事の重要性

IMPORTANCE
地面の中から、地上を創造する仕事。
だから基礎工事は大切なんです。
私たちは、地面の中から、外の世界を作っています。
外から、私たちの姿は見えません。
「見えない」ところから街を創るのが、私たちの使命だからです。
そんな大きなスケールを感じられる仕事を、私たちは誇りに思っています。

建物・土木建造物を支える基礎

FUNDATION

建物や土木構造物の基礎とは、どういうものなのか?

 頑強な地盤が地表面から浅いところにある場合は、そこで直接建物を支えることが出来ますが、頑強な地盤が浅いところに無い場合はそういうわけにはいきません。
 頑強な地盤が浅いところに無い場合の基礎とは、簡単に言うと、建物自身の重量や地震などの色々な外力で建物が倒壊しないよう、建物を支える力のある地盤まで建物の柱と同じように地中に柱を作って建物を支えているようなものです。この、地中に作る柱のことを「杭」「杭基礎」と呼びます。
 杭基礎は、地中に施される技術のため、建物が完成すると目には見えなくなる部分となりますが、その建物が存在する間、その建物の機能が損なわれないように支え続ける重要な役目があります。
 ここで、建物の機能が損なわれるようなこととは、いろいろな現象がありますが、まず考えられるのは地震ではないでしょうか。日本は、世界有数の地震大国です。

最も記憶に新しい地震としては熊本地震があげられますが、それ以前にも東日本大震災、新潟県中越地震、福岡県西方沖地震、鳥取県西部地震、十勝沖地震、阪神大震災などと、各地で建物や道路の倒壊など甚大な被害をもたらしました。地震の直接の振動の力によって建物が倒壊したり、地震の振動によって緩い砂地盤が液状化することで建物が傾いたりしています。また、大きな被害が無い建物でも、基礎がしっかり施されていない建物では部分的に沈下したりして、建物の機能が低下し普段通りの生活が出来なくなってしまいます。
 地震の様な極端なもの以外にも建物の機能が損なわれることはあります。軟弱な地盤に適切な基礎を行わなかった場合、地盤調査などが不十分で建物が沈下してしまうこともあります。建物建設後、共用時のトラブルとしては建物の傾斜や不同沈下が最も多く重大です。基礎は土の中ですので簡単に補修するというわけにはなりません。
 このように建物が倒壊したり傾斜したり沈下したりしないためにも、そして、そこで住んでいる人々の命と生活を守るためにも、基礎は大事なものだと言えます。
 さて、建物や土木構造物に対して基礎は大変重要だということが分かって頂けたと思いますが、この基礎がしっかりと役目を果たすためには、いかに建物建設敷地の地盤条件に適合した基礎の設計・施工をするかに掛かっています。地盤は自然が産み出したものですので、時に人知を超えた挙動を示すこともあるため、その本質を十分に理解し設計・施工することが大切です。
 まず、建物建設敷地の地盤を入念に調査することが大切です。次に建物条件と施工条件を把握し、建物と地盤の特性に最適な基礎の設計を行うことになります。そして、その設計された基礎計画に対して実際に性能を発揮できるように、確実な施工を行うことが重要です。ここでも、地盤は自然が産み出したものですので、基礎の施工中に設計では想定外の事が生じる場合もあります。その際は、設計と施工が一致協力して建物の基礎を造り上げていくことが大事です。
 冒頭にも申しましたが、杭基礎は、地中に施される技術のため、建物が完成すると目には見えなくなる部分となりますが、その建物が存在する間、その機能が損なわれないように支え続ける重要な役目があります。見えないからこそ、地盤と真摯に向き合って建物とそれを使う人々の安全と生活を守るために、より良いものを作るという気概が必要です。

「本文章は、平成30年2月26日時点の最新情報に基づき書かれたものです。」

「基礎工事」って、なんだろう?

WHAT'S

みなさんは、「基礎工事」とはどんな仕事か、知っていますか?
みなさんが日ごろ目にしている、マンションも、高層ビル群も、学校も、橋も、巨大商業施設も、たくさんの人を集めるテーマパークも、
すべて「建設基礎」という基礎工事の仕事の上に成り立っています。
外から見えるのは、「建物だけ」です。ですが、地面の上にそのまま、あんなに大きな建物を建てることはできません。
上に建つ建物に耐えうるよう、杭を用いて、最高の基盤となる「建設基礎」を創る。それが「基礎工事」という仕事なのです。
九建総合開発は、人々の生活の基盤となる住居を、街を、国を、基礎から創り出す基礎工事専門業者です。
熊本県を中心に、九州一円、そして西日本で、豊富な実績を積み重ねてきました。
みなさんがこれまでに足を踏み入れてきた建物や、もしかしたら今住んでいるマンションも、九建総合開発が関わったものかもしれません。
そう思ったら、「基礎工事」にちょっと興味がわいてきませんか?

豆腐とグラスのお話 
~杭の役割って?~

ROLE

 「杭で建物を支える」といっても、イメージするのはなかなか難しいかもしれません。そこで、身近なもので例えてみましょう。
 お皿に乗った豆腐を思い浮かべてみてください。その上に、水の入ったグラスを置いてみます。すると、豆腐はグラスの重さに耐えきれず、崩れてしまいます。
では、その豆腐に竹ぐしを刺してみるとどうでしょう。お皿まで届くように垂直に、4本の竹ぐしを刺し、その上に水の入ったグラスを置きます。すると、豆腐は崩れることなく、グラスを支えることができるのです。
 一方、竹ぐしより短いつまようじを豆腐に刺してみるとどうでしょうか。実はこちらも、上のグラスをしっかり支えることができます。つまようじがお皿に届いていない分、1本あたりの下から支える力は弱くなりますが、その分、本数を竹ぐしより多くすることによって、支えることができるのです。

実は、九建総合開発の仕事は、この豆腐とグラスの話にとてもよく似ています。実際の現場では、グラスは建物、豆腐が地盤、竹ぐし・つまようじが「杭」、お皿が支持層(固い地盤)に当たると考えてください。
上の建物を安定させるためには、地盤の「支える力」が必要です。ひとくちに地盤といっても、場所によってその性質は千差万別。ここでは書ききれないほど複雑で、「まったく同じ地盤はない」と言えるほどです。
そんな複雑な地盤の「支える力」をしっかりと得るために使用するのが、「基礎杭」です。杭には「既製杭」「場所打ち杭」などの種類がありそれぞれに様々な長さや太さのものがあります。その地盤に適した種類・太さ・長さの杭を組み合わせ、最適な工法で施工することによって、建物をしっかりと支えることのできる、最適な基礎を創り出すことができるのです。

基礎工事について

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