2016年4月の熊本地震で被害を受けた、熊本城の二の丸御門跡の復旧工事を行っています。
現在は、崩落してしまった石垣の石材を回収しているところです。震災直後は崩れた石垣が通路をふさいでいましたが、だいぶ回収が進みました。文化財としての価値を守り、元通りに復元するため、一つ一つ丁寧にワイヤーをかけて吊り上げ、これ以上石材が損傷することのないよう細心の注意を払って作業に当たっています。
回収した石材はナンバリングされて保管場所に並べられ、元通りに組み上げられるのを待つことになりますが、石垣として元の姿を取り戻すにはまだまだ時間がかかりそうです。それまでの間、さらに崩落が進まないようにする対策工事もまた、私達の大切な仕事です。
熊本のシンボルともいえる熊本城。注目の集まる天守から少し離れたところでも、少しずつ復旧が進んでいます。